Ten Years after 311

10年後の311

あの大震災とそれに続く原発事故から10年が経った。この10年で何が変わり、何が変わらなかったか

このマップは、10年間にわたる日本の「食品中の放射性物質検査結果」を視覚化したものである。国の基準を超過した検体の割合を市区町村ごとに色で表わしている

忘れてはいけないのは、環境中のセシウム137の半減期は約30年だということ。この10年で実は2割程度しか減っていない

誰かが見続け伝え続けなければいけないはずだ

作品について

このインタラクティブマップは、東北、関東、中部の都県の市区町村ごとに、国の基準(2012年4月以降)を超えた検体の割合を色で示している。北海道、関西、中国、四国、九州・沖縄は、食品に関してはほとんど放射性物質の影響がないため、除外した。1ヶ月ごとに集計した基準超過率が色として可視化されている。

注)2012年4月1日以降の日本国内の基準値に基づき、飲料水-10(ベクレル / kg)、牛乳-50、一般食品-100、乳児用食品-50の値で解析している。
Open Map注)Chrome, Edge, Safari等を推奨。Internet Explorerには非対応です。
参照データ作品に使用されているデータは、以下の厚生労働省が発表している「Levels of Radioactive Materials in Foods Tested in Respective Prefectures」を作者が独自に解析したものである。2021年3月現在では、2020年12月までのデータが公開されている。
作者について野口靖は日本のアーティスト。 地域の集合的記憶や隠蔽された社会構造をテーマに、マッピングなどの手法をもちいたプロジェクトを多.く手がけている。 近年では東日本大震災と原発事故を主題とした作品を多く発表している。現在、東京工芸大学インタラクティブメディア学科ソフトウェアデザイン研究室主宰。